もし、誰かが──
「宇宙のすべての情報を知っているなら、未来も全部予測できるんじゃね?」
って本気で言い出したら。
それが、ラプラスの悪魔のお話です。
今回は、そんな**「厨二病的ロマン」**と科学哲学が混ざったこのテーマを、
できるだけ楽しく(脳みそが爆発しないように)紹介します!
ラプラスの悪魔とは?
ざっくり言うと、
「宇宙のすべての粒子の位置と運動を知っている悪魔がいたら、過去も未来も100%予測できる」
という仮想上の存在。
考えたのは、18世紀フランスの数学者ピエール=シモン・ラプラスさん。
──なかなかのロマンチストですよね。
でも「悪魔」って、なんでそんな名前?
別にホラー要素はありません。
ここでいう「悪魔」は「人間を超越した存在」って意味。
イメージ的には、
-
すべての天気予報を当てる
-
明日の株価を完璧に予想する
-
あなたが3秒後にくしゃみするかどうかも知ってる
みたいな、超絶チートキャラ。
このチート性能、もはや宇宙の攻略本持ってるレベル。
どこがそんなにスゴイの?
ラプラスの悪魔のコンセプトが生まれた背景には、「決定論(デターミニズム)」という考え方があります。
簡単に言うと、
「すべての出来事は原因と結果でつながっている。だから、原因がわかれば結果もわかる!」
という世界観。
つまり、
-
あの星がここにあるのも
-
あなたが今この記事を読んでるのも
-
カフェでコーヒーこぼすのも
全部、「最初から決まってた」ってことになる。
自由意志って何?って話。
なんか怖い。ちょっとバグる。
でもラプラスの悪魔、今はどう思われてるの?
昔は「うん、完璧に理屈通ってるわ!」と絶賛されていましたが、現代では…
-
量子力学「ミクロの世界はランダムだから、未来なんて決められないよ~」
-
カオス理論「初期条件に超絶敏感だから、ちょっとズレただけで未来読めないよ~」
と、
物理学界からフルボッコされています。
つまり今では、
「ラプラスの悪魔、いたとしても未来は完全には読めないっぽい」
というのが科学界のざっくり結論です。
ラプラスの悪魔さん、ちょっとかわいそう。
まとめ:ラプラスの悪魔は今も私たちに問いかける
ラプラスの悪魔の面白いところは、
単なる「昔の妄想」じゃなくて、
-
「自由意志ってあるの?」
-
「運命って決まってるの?」
-
「未来は変えられるの?」
みたいな、
人間の根っこの疑問にズドンと刺さってくるところ。
未来が完全に決まっていないとわかっている今でも、
「じゃあ、どう生きる?」
って考えるきっかけをくれる存在なんですね。
ラプラスの悪魔に未来を見抜かれる前に、
自分で楽しい未来、作っちゃいましょう!
ヘッダー画像 著作者:vectorpocket/出典:Freepik