こんにちは、神話マニアの皆さん!今日は、日本神話界で最も複雑で、ある意味でドラマチックなキャラクターの一人、イザナミについてお話ししましょう。彼女は生命を生み出す女神でありながら、死の世界の女王となったという、神話版「昼ドラ」の主人公のような存在です。

イザナミって誰?

イザナミ(イザナミノミコト)は、創造の神・イザナギとともに日本列島を生み出した偉大な女神です。彼女は天照大御神(太陽の神)やスサノオ(嵐の神)のお母さんでもあるんですよ!つまり、彼女がいなければ日本は存在しなかったわけで、まさに日本のママというわけです。

二人は夫婦であり、数々の神々を生み出した「日本神話界のスーパースター」ですが、二人の関係は甘い新婚時代から一転、劇的な方向に進んでいきます。まるでドラマ「○曜サスペンス劇場」のように。

イザナミの人生(神生)は順調だった…最初はね

イザナギとイザナミが最初に挑んだのは、日本列島の創造。天空から神の槍を使い、海に突き刺して「オノゴロ島」を生み出しました。その後、二人は「え?どうする?結婚しちゃう?」と神殿で結婚式を挙げ、神々を次々と生み出しました。

でも、幸福は長く続きませんでした。イザナミが火の神「カグツチ」を生んだ際に大やけどを負い、命を落としてしまったのです。「火を生むってこんなに危険なの?」と驚くところですが、これが神話世界のダイナミズム。

黄泉の国での再会:まさかのホラー展開

イザナミを失ったイザナギは、「愛する妻を取り戻したい!」と黄泉の国(死者の世界)まで彼女を追いかけます。しかし、そこで待っていたのは、黄泉の食べ物を口にしてしまい、黄泉の国に縛られたイザナミでした。

「もう少し待ってて。上司に戻れるか聞いてくる」とイザナミは言うものの、イザナギが約束を破って彼女を覗き見してしまいます。そして、そこで見たのは...腐敗した体と恐ろしい姿のイザナミ。「あんた、見ちゃったの?」と激怒した彼女は、黄泉の雷神たちをけしかけてイザナギを追い返します。

ドラマの結末:別れの儀式

地上に戻ったイザナギは、「もう二度とこんなことが起きないように」と、黄泉の国との境界をふさぎます。このときイザナミが言った有名な台詞が、「私は一日に千人を殺す!」。これに対しイザナギは「じゃあ、私は一日に千五百人を生ませる!」と返すという、壮大な夫婦喧嘩が展開されました。

イザナミから学ぶこと

イザナミの物語は、命の尊さや、愛と喪失、そして人間関係の複雑さを教えてくれる神話です。同時に、「約束を守らないと大変なことになる」という教訓も...イザナミのように怒った相手を鎮める方法、誰か知りませんか?

日本神話の奥深さとイザナミの複雑さに触れることで、少しでも神話が身近に感じられたら嬉しいです!次回は、イザナギが黄泉の国から帰った後に行った「禊ぎ(みそぎ)」について、さらに深掘りしていきます。お楽しみに!