お米が通貨になる日?令和の米騒動に見る日本のカオス
2024年12月15日 | 情報
日本の食卓に欠かせない白米。ふっくら炊き立てのご飯があれば、それだけで幸せという人も多いはず。そんな日本人の魂の食材であるお米が、ある日突然スーパーの棚から消えたらどうなるか?答えは簡単、令和版の米騒動が勃発する。今回はフィクション記事でお届けします。
第1章:始まりはSNS
きっかけは、ある人気インフルエンサーの投稿だった。
“これからの時代、米が通貨になるらしい。買い占めなきゃ!”
この一文が全国の主婦たちを震撼させた。マスクやトイレットペーパーの悪夢を思い出したのか、スーパーの米コーナーには長蛇の列。インフルエンサーの言葉を真に受けた人々が、買い占めに走ったのだ。結果、棚は空っぽ。オンラインストアも在庫切れ。Twitterのトレンドには「#米ロス」「#お米難民」という言葉が踊り始めた。
第2章:転売ヤーの乱舞
米不足の次に訪れたのは、転売ヤーによる地獄絵図だ。楽天やメルカリには、5kgの米袋が定価の5倍以上で出品され、しかも売れる。さらに悪質なケースでは、「幻のコシヒカリ」と称してただの業務用米を高額で売る詐欺も発生。
消費者庁が警告を出すも効果は薄く、むしろ転売ヤーたちは新しい商売を思いつく。
“一粒10円で売ります!食べるだけじゃなく、財布に入れて金運アップも期待できます”
...いや、誰が買うのかと思いきや、意外と売れるから恐ろしい。
第3章:政府の対応...空回り
事態を重く見た政府は、緊急対策として米農家からの供給を増やすと発表。しかし、時すでに遅し。
農林水産大臣が記者会見で「お米は十分にありますので、冷静な行動をお願いします」と述べたが、会見中に背後で職員がカップラーメンを食べていたのがSNSで拡散され、「お米よりカップ麺推奨かよ!」とさらなる混乱を招いた。
第4章:新たな米文化の誕生
米不足が続く中、国民は知恵を絞り始めた。パンやパスタで代用する人もいれば、自宅で小さな田んぼを作るDIY農家も登場。YouTubeでは「ベランダで米作り—初心者向けガイド」がバズり、稲を植える動画が流行。
さらに、米を使わない新たな料理が誕生する。
「米風こんにゃく寿司」 「大豆プロテインおにぎり」
これらは最初こそ不評だったが、次第に慣れ親しまれ、むしろヘルシー志向の人々に愛される結果となった。
第4章:エピローグ:米騒動、その後
半年後、ようやく米不足が解消され、日本中に平和が戻った。だが、一部の人々は米離れを続け、新たな食生活を楽しむようになったという。
そして、例のインフルエンサーはこう締めくくる。
“米は通貨にはならなかったけど…フォロワーは増えました”
これが令和の米騒動の顛末である。次は何が通貨になるのか...それは、きっと誰も予想できない。